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ご当地検定の一ジャンルとして、町歩き検定というものがあります。小田原まちあるき検定を筆頭に、三朝温泉まちあるき検定、渋谷検定(PDF)、ほの国検定、飛鳥学冠位叙任試験など、実際にご当地を歩いて回ることが、検定内容というもののことです。検定そのものではないですが、検定後に任意参加の街歩きツアーが催されるご当地検定もあります。宮のもの知り達人検定やプチプチかなぎ検定などです。
そういえば、ナマハゲ伝導士も町歩き的な要素がありますね。あとは、実際に歩くわけではないですが、土浦まち歩き学学士認定試験なんか名前そのものですし、東京シティガイド検定は、町歩き検定の決定版と称しています。
このように数多く存在するわけですが、その町歩き検定の始祖とも源流とも起源ともいえる資格が存在します。それが今回筆者が受験してきたこの「お散歩検定」です。まあ、通なマニアなら誰でも知っているとは思いますが、ここで改めてご紹介させてください。
筆者もご当地検定を専門とする資格マニアとして、この資格を取得したいと常々考えていたのですが、2009年9月31日を最後に開催が途絶えていました。しかし、とうとうその時が来ました。ディープな資格マニアのみが入会を許される会員制の資格マニア掲示板で、近々この検定が開催されるという情報を得たのです。
そう
もうこうなると誰もあてにはできない。
立ち上がるしかない。
俺自身が、この検定こそが本当に面白い、本当に価値のある、本当に革新的なご当地検定であることを世の中に伝えていかなければならない!!
俺は行動を開始した。
公式テキストで勉強。
全級受けることは筆者に科せられた当然の義務のように思う。
だって、これが最後かもしれないだろ。だから、全部受けておきたいんだ。
しかし、あまりこんなことは言いたくないが、このテキストの値段はぼったくりだと思う。
テキストによると、散歩の起源は古代中国にまで遡るという。春秋戦国時代、北方にあったと言われる小国「散」は、国土の大半が山岳地帯で、険しい山道を効率よく移動するための特別な歩行法が編み出された。それが周辺諸国の人々から「散歩」と呼ばれるようになったのが始まりだという。その身のこなしは軽く、日に千里を踏破したとも言われている。時は戦国。兵法家がこれを見逃すはずもなく、かの有名な孫子の兵法書にも散篇という名で、この散歩法の用法が収録されている。日本にはこの孫子の伝わったそうだ。その後、日本でも盛んに散歩が行われ、太平の江戸の世でも武士のたしなみの一つとしてあげられるほど散歩は隆盛を極めたという。高名な戦国武将、真田信之が93歳という、当時としては長命を保つことが出来たのは、彼が散歩の達人であったからだとも指摘されている。しかし、時代は下って太平洋戦争敗戦後の占領時代、散歩の軍事教練としての性格がGHQ首脳部に問題視され、散歩は廃絶の危機に瀕した。この危機を乗り切るべく関係各者が奔走。健康増進やレクリエーションなどの散歩の平和的側面を前面に打ち出し、どうにかGHQの目をごまかしたという。散歩はこの時から現在のような形になったとされている。これが世間にはほとんど知られていない散歩の裏面史だ。
いやー、こういう風に書いてあることを丸写しするだけで何か情報をお伝えしてる感が出せるのが資格マニアの醍醐味ですな。
閑話休題。
そして迎えた試験日。
いかにもやばそうなにおいがプンプンする部屋だ。
この厳重に閉ざされた扉の奥にお散歩検定の真実が隠されている……。
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